#2-006 戸建て住宅の太陽光発電システム、どう考える? その②

電気代のことを考えると、太陽光発電が気になる。でも一方で、「本当に元が取れるの?」「今のわが家に必要なのかな」と迷うこともありますよね。
一建設のご契約者を対象としたミニアンケートでは、“設置したい人”にも“まだ決めきれない人”にも、“設置したくない人”にも、それぞれ納得できる理由があることが見えてきました。まずは、みなさんがどんな視点で考えているのかを、調査結果からのぞいてみましょう。
ミニアンケートに回答いただきましたみなさま、ご協力ありがとうございました。
<調査概要>
◆調査対象者条件:一建設の戸建住宅契約者(全国)
◆集計対象者数:980s
◆調査手法:webアンケート
◆調査期間:2026年5月20日~5月27日
まずは、「設置したい」理由から見えてくること
太陽光発電を「設置したい」と答えた人の自由回答で、もっとも多かったのは「電気代を節約したいから」47.2%でした。
やはり、いちばん身近なのは家計の話です。毎月の光熱費を少しでも抑えたい、これから先の電気代上昇にも備えたい――そんな暮らしの実感が、設置意向につながっていることがうかがえます。
また、「興味があるから」11.1%、「災害や停電時の備えになるから」11.1%という回答も見られました。
太陽光発電は“お得かどうか”だけでなく、いざという時の安心や、住まいの備えとして考えられている面もありそうです。家族で暮らす住まいだからこそ、こうした視点は自然なものかもしれません

「設置したい」気持ちがあっても、迷いは残る
同じグラフを見ると、築年数が上がるにつれて、設置している割合は少しずつ高くなっていました。
築5年未満は17.8%、5年〜10年未満は25.4%、10年以上は27.6%です。
もちろん、これだけで「年数がたてば自然に付けたくなる」とまでは言えません。
ただ、住み始めてすぐではなく、暮らしが落ち着いてきたタイミングで、家のことや毎月の光熱費をあらためて考えるご家庭がある、という見方はできそうです。今すぐではなくても、将来の選択肢のひとつとして気にしている人はいる、そんな空気が感じられます。
地域によっても、少しずつ違いがある
一方で、設置したいと考えている人の中にも、「設置費用が高い・不安」19.4%という声がありました。
つまり、前向きな気持ちはあっても、すぐに決められるわけではない、ということです。気になってはいるけれど、初期費用や回収の見通しが気になる――この感覚は、多くのご家庭にとってとてもリアルではないでしょうか。
さらに、「どちらともいえない」と答えた人の理由を見ると、上位は「設置費用が高いから」19.9%、「費用対効果・投資回収ができるか不明だから」18.1%、「お金がかかるから/資金に余裕がないから」16.4%、「維持費・メンテナンス費・修理費が不安だから」15.5%でした。
興味がないというより、考えてはいるけれど、まだ納得できる材料がそろっていない。そんな慎重な姿勢が見えてきます。
「設置したくない」人も、きちんと理由を持っている
では、「設置したくない」と考える人は、何を気にしているのでしょうか。
もっとも多かったのは、「費用対効果が低いから/投資回収が難しいから」22.2%。続いて、「興味がないから/必要性を感じないから」15.7%、「維持費やメンテナンス費がかかるから」14.7%、「設置費用が高いから」12.3%が並びました。
この結果から見えてくるのは、「つけたくない」というより、“いまのわが家に本当に合うのか”を冷静に見ている姿勢です。
導入後の手間や費用まで考えると、すぐには決めなくてよい、と考えるのも自然なことです。住まいの設備は一度入れたら終わりではなく、その先の付き合い方も含めて考えるもの。そう思うと、この慎重さにも十分うなずけます。

大切なのは、「正解探し」より「わが家に合うか」
今回の結果を通して感じるのは、太陽光発電には“つけたい理由”も“ためらう理由”も、どちらにも生活者としての納得感があるということです。
電気代への関心、災害への備え、初期費用、回収の見通し、維持管理への不安。どれも、日々の暮らしの中でごく自然に出てくる視点です。
だからこそ、太陽光発電は「付けるべきか、やめるべきか」を急いで決めるより、今の暮らしや将来の住まい方に合うかどうかで考えることが大切なのかもしれません。
たとえば、これから先の電気代が気になる時、あるいは住まいの点検や設備の見直しを考えるタイミングが来た時に、屋根まわりも含めて一度整理してみる。そんな考え方でも十分だと思います。
まとめ
太陽光発電は、気になっている方が多い一方で、迷いや不安もとても現実的です。
今回のアンケートからは、「前向きに考える理由」と「すぐに決めない理由」の両方が、どちらも暮らしに根ざしていることが見えてきました。
住まいのことは、今すぐ答えを出すより、暮らしの変化に合わせて少しずつ整えていくもの。
もし今後、点検やメンテナンス、住まいの見直しを考える機会があれば、その延長で「わが家に合う設備は何か」を考えてみるのもよさそうです。
無理なく、納得できる形で。そんな住まいとの付き合い方が、これからの安心につながっていくのではないでしょうか。