#1-013 猛暑と電気代の上昇に向き合う、無理なく続く夏の省エネ習慣――冷房・冷蔵庫・照明の見直し方

夏の電気代が気になっても、暑さをがまんするだけでは、かえって疲れやすくなったり、家の中で過ごしにくくなったりしがちです。続けやすい省エネは、冷房をやめることではなく、冷房効率を上げることから始めるほうが現実的です。環境省は室温28℃を“設定温度”ではなく“目安”として示し、資源エネルギー庁はエアコン・冷蔵庫・照明の使い方を見直すことが家庭の省エネの基本だと案内しています。
<参照>
環境省 『熱中症を防ぐためには』
資源エネルギー庁 『どうやったら節電できる?明日からすぐに役立つ節電・省エネのヒント』
30秒で要約
– 夏の省エネは、まずエアコンの効きを上げることから。カーテンで日差しを防ぎ、扇風機を併用し、フィルターをこまめに掃除すると続けやすくなります。
– 冷蔵庫は、詰め込みすぎない・熱いものを冷ましてから入れる・開閉を減らすだけでも見直しやすい家電です。
– 照明は、いない部屋を消す・必要な場所だけ使うが基本。LEDや調光も相性のよい対策です。
<参照>
環境省 デコ活 『家庭でできる節電アクション』
資源エネルギー庁 『家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ』
資源エネルギー庁 『家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約』
夏の省エネは「冷房を弱くする」より「効きを良くする」
来客前に慌てやすい家は、物が多すぎるというより、途中置きの場所が決まっていないことが少なくありません。郵便物、バッグ、子どもの持ち帰り品、羽織りものが、食卓やソファまわりに集まりやすいのはそのためです。国土交通省が示す「家族と共有できる場」や「年齢に応じた可変性」は、共用空間をその時々の暮らしに合わせて使い直す発想につながります。
「28℃」は設定温度ではなく、室温の目安
環境省は、冷房時の室温28℃を目安としていますが、これはエアコンの設定温度そのものではありません。家の向き、西日、窓の大きさ、断熱性、在宅人数によって、同じ設定温度でも体感は変わります。暑さをがまんしすぎず、温湿度計で室温を見ながら調整することが大切です。室温が下がりにくいときは、すだれやカーテンで日差しを遮り、扇風機で空気を回すほうが、快適さと省エネを両立しやすくなります。
<参照>
資源エネルギー庁 『家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約-エアコン』
見落としがちなのは、冷蔵庫と照明
夏は冷房に目が向きやすい一方で、冷蔵庫も使い方の差が出やすい家電です。資源エネルギー庁は、熱いものを冷ましてから入れる、詰め込みすぎない、温度設定を強から中・弱へ見直す、開閉時間を短くする、壁から適切に離すことを勧めています。照明も、人のいない部屋を消す、必要以上に明るくしすぎない、といった基本の積み重ねが効果的です。
<参照>
資源エネルギー庁 『家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約-冷蔵庫』
住まいに合わせて「一つだけ」習慣化する
戸建てでも、平屋か2階建てか、LDK一体型か独立型か、シャッターや外付け日よけがあるかどうかで、効きやすい対策は少しずつ違います。外付けの日よけがなければカーテンから、サーキュレーターがなければ扇風機から、個室をあちこち冷やすより家族が長くいる部屋を優先する、という考え方でも十分です。まずは「昼はカーテンを閉める」「フィルター掃除を習慣にする」「冷蔵庫を詰め込みすぎない」のうち、ひとつから始めるのが続けやすい方法です。
※設備や仕様により実践しやすい方法は異なります。たとえば、外付けブラインドやシャッターがある家は日射遮蔽を優先しやすく、窓が大きい家はカーテンやすだれの効果を感じやすい傾向があります。
<参照>
環境省 デコ活 『しんきゅうさんの省エネレッスン』
【3分チェックリスト】今週の“やること”まとめ
1. エアコンのフィルターを掃除する
2. 昼間に日が入る窓のカーテン・すだれ利用を見直す
3. 室外機の吹出口まわりに物がないか確認する
4. 冷蔵庫の中を整理し、熱いものをそのまま入れない
5. 冷蔵庫の開閉が長くなっていないか家族で意識する
6. 使っていない部屋の照明を消し、必要な場所だけ点ける
7. 温湿度計があれば、体感だけでなく室温も確認する
次回予告
台風シーズン前後に確認したい、雨どい・外壁・屋根まわりのセルフチェック。
大がかりな点検の前に、自分で見つけやすい変化や、住まいの外まわりで早めに気づきたいポイントをやさしく整理します。