生活お役立ちコラム Posted. 2026.08.19

#1-014 台風シーズン前後に確認したい、雨どい・外壁・屋根まわりのセルフチェック――戸建ての“見える変化”を早めに拾う

 

台風の前後は、住まいの外まわりに小さな変化が出やすい時期です。すぐに工事が必要かどうかを判断する前に、まずは雨どい・外壁・屋根まわりの見えるサインを拾っておくことが大切です。国土交通省の資料では、木造住宅の維持管理として、雨どいの清掃、傷んだ外装材の補修、漏水を生じている配管の補修を長く放置しないことが想定されています。

 

 

30秒で要約

– 台風の前後は、雨どいの詰まり・外壁のひび割れ・屋根材のずれや浮きなど、雨水の入り道につながる変化を見ておくのが基本です。
– 国土交通省の維持保全計画書の参考様式では、地震時や台風時の後は、定期点検の時期にかかわらず臨時点検を行うとされています。。
– 台風前は、家の周りの飛ばされやすい物を固定・格納し、窓や雨戸の補強をしておく考え方も大切です。

 

 

台風前後は「壊れてから」ではなく「変わったか」で見る

外まわりの点検というと大がかりに感じますが、まず見たいのは前と比べて変わったところがないかです。国土交通省の資料では、木造住宅を良好に保つ前提として、雨どいの清掃、傷んだ外装材の補修、漏水を生じている配管の補修を放置しないことが挙げられています。台風シーズンは、こうした“雨水をためない・入れない”ための部分に変化が出やすい時期と考えると見やすくなります。

雨どいは「詰まり」「外れ」「たわみ」を見る

セルフチェックで最初に見やすいのが雨どいです。維持保全計画書の参考様式では、台風後の臨時点検項目として、雨どいの破損、詰まり、はずれ、ひび、軒樋の垂れ下がりが挙げられています。落ち葉がたまりやすい家、樹木が近い家、2階屋根の雨が1か所に集まりやすい形の家では、とくに変化を見つけやすいかもしれません。流れが悪そう、継ぎ目が外れている、傾いて見える、といったサインは早めに控えておくと、その後の相談がしやすくなります。

 

外壁は「細い線」より「広がる傷み」を意識する

国土交通省の現場検査資料では、外壁のチェック項目として、シーリング材の破断や欠損、下地材まで達するひび割れ、欠損、浮き、はらみ、剥落などが挙げられています。窓まわりの目地が切れていないか、外壁の一部がふくらんで見えないか、触らなくても浮いて見える場所がないか、といった見方が役立ちます。小さな汚れや経年変化と、雨水が入りやすい傷みは同じではないため、線ではなく、広がり方や剥がれ方を見ておくのがポイントです。

 

 

屋根まわりは「見える範囲」と「室内側のサイン」を合わせて見る

同じく国土交通省の資料では、屋根についてずれ、はがれ、浮き、われ、雨漏り、変形が確認項目とされています。また、軒裏天井の雨漏り跡も注意したいサインです。屋根は形状や高さで見え方が変わるため、勾配屋根か陸屋根か、軒の出があるかどうか、太陽光設備の有無などで確認しやすい範囲は異なります。だからこそ、外から見える屋根材の乱れだけでなく、天井や内壁の雨染み、軒裏の変色も一緒に見ておくと、住まいの変化を拾いやすくなります。

 

 

台風前は、飛ばされやすい物も住まいの一部として見直す

消防庁は、台風への備えとして、風で飛ばされそうな物は固定し、格納できるものは家の中へ入れること、窓や雨戸の補強を挙げています。外まわりのセルフチェックは、建物そのものだけでなく、ベランダや庭先、物置まわりを含めて見ると実用的です。雨どい・外壁・屋根の点検とあわせて、飛散しやすい物がないかも見ておくと、台風前後の備えとしてひとつながりで整えやすくなります。

 

 

~ご注意ください~

住まいによって、見える部位や確認しやすいサインは異なります。たとえば、軒の浅い家、陸屋根の家、外壁の仕上げ材が異なる家、雨どいが見えにくい納まりの家では、同じ“セルフチェック”でも見方が少し変わります。今回の内容は、戸建ての外まわりを見える範囲で確認するための基本的な考え方としてお使いください。

 

 

【3分チェックリスト】今週の“やること”まとめ

1. 雨どいに、詰まり・外れ・傾き・垂れ下がりがないか見る
2. 外壁に、ひび割れ・浮き・はらみ・剥がれがないか確認する
3. 窓まわりのシーリングに切れや欠けがないか見る
4. 屋根まわりで見える範囲に、ずれ・浮き・欠けがないか確認する
5. 軒裏や天井に、雨染みや変色がないか見る
6. ベランダや庭先に、飛ばされやすい物が出たままになっていないか確認する
7. 台風の後は、定期点検の時期でなくても一度見直す

 

 

<引用元>

– 国土交通省 『維持保全計画書 参考様式①(木造戸建の例)
– 国土交通省 『現場検査のあり方等に関する検討ワーキンググループ報告書 参考資料
– 国土交通省 『中古戸建て住宅に係る建物評価の改善に向けた指針 附属データ集
– 消防庁 『台風に対する備え

 

 

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