#2-007 わが家の防災、何から始める?

災害への備えは大切だと思っていても、日々の暮らしの中では後回しになりがちです。
「何かしておいたほうがいい」と感じながらも、どこから始めればいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
一建設の戸建住宅を購入されたお客様へのアンケートでは、防災を意識している方が一定数いる一方で、実際の備え方には違いがあることが見えてきました。まずは、みなさんがどんな対策をしているのか、結果をもとに見ていきましょう。
アンケートに回答いただきましたみなさま、ご協力ありがとうございました。
<調査概要>
◆調査対象者条件:一建設の戸建住宅契約者(全国)
◆集計対象者数:1,057s
◆調査手法:webアンケート
◆調査期間:2026年7月27日~8月03日
防災は「気になること」から始まっている
今回の集計では、4割の人が防災対策を行っていることが示されていました。
すでに行動している方がいる一方で、まだ本格的には取り組んでいない方もいると考えられます。だからこそ、防災は「やっている・やっていない」で分けるより、少しずつ整えていくものとして考えるほうが、今の暮らしにはなじみやすいのかもしれません。
また、築10年以上の住まいでは対策をしている人が多いこと、首都圏居住者では半数以上が防災対策を行っていることも示されていました。
住んでいる年数や地域によって、防災への向き合い方に違いが見られるのも興味深い点です。

まず多いのは、飲料水や食料の備え
具体的な防災対策として多かったのは、非常時用の「飲料水や食料」、そして「生活必需品や衛生用品」の準備でした。
防災というと大がかりな準備を思い浮かべがちですが、実際には、まず暮らしに近いところから始めている方が多いようです。
この結果は、非常に現実的でもあります。
いざという時に必要になるものを少しずつそろえることは、特別な工事や大きな出費がなくても始めやすく、家族で共有しやすい備えでもあります。防災を“特別なこと”にしすぎず、日常の延長で整えていく姿が見えてきます。
備蓄だけでなく、「持ち出せる備え」も進んでいる
築10年以上では「防災バッグ」を準備している人も多いとされていました。
これは、単に家の中に物を置いておくだけでなく、必要な時にすぐ動けるようにしていることを意味します。
防災は、備える物の中身だけでなく、「どこに置くか」「家族がすぐわかる場所にあるか」といった整え方も大切です。収納の仕方や置き場所の見直しだけでも、安心感は変わってきます。
家の中の安全を見直すことも、防災のひとつ
さらに首都圏では、「家具や家電等の転倒防止・配置の工夫」や、「食器や備品、本等の落下防止」をしている人が多いという結果もありました。
これは、防災を備蓄だけで終わらせず、住まいの中の危険を減らすことまで考えている人が多いということでもあります。
たとえば、背の高い家具の配置を見直したり、落ちやすい物の置き場所を変えたりすることは、今の住まいでも比較的始めやすい対策です。住まいの安全性を高める工夫は、毎日の暮らしの安心にもつながっていきます。

2つのデータから見えてくる、3つの知恵
ここまでの結果をあわせて見ると、次の3つが見えてきます。
1つ目は、防災は“必要だと思うこと”から“少しずつ動くこと”へ進んでいるということです。
4割の人が対策をしているという結果からは、防災が特別なテーマではなく、日常の中で向き合われていることがうかがえます。
2つ目は、最初の一歩は備蓄から始めやすいということです。
飲料水や食料、生活必需品や衛生用品の準備が多いことからも、まずは取り組みやすい備えから始める人が多いと考えられます。
3つ目は、防災は“物をそろえること”だけではなく、“住まいを整えること”にも広がっているということです。
家具の転倒防止や落下防止の工夫は、まさにその代表例です。防災は、収納、配置、動線など、住まい方そのものを見直すきっかけにもなりそうです。
まとめ
防災というと、大きな準備が必要に思えるかもしれません。
けれども今回の結果からは、実際には飲料水や食料の備え、生活用品の準備、家具の見直しなど、暮らしの延長でできることから始めている方が多いことがわかりました。
大切なのは、一度に完璧を目指すことではなく、わが家に合った備えを少しずつ整えていくことです。
もし最近、収納や家具配置、住まいの使い方に少し気になる点があるなら、それは防災を見直す良いタイミングかもしれません。ふだんの暮らしを整えることが、いざという時の安心にもつながっていきます。