暮らしのボイス Posted. 2026.07.01

#2-005 戸建て住宅の太陽光発電システム、どう考える? その①

電気代のことを考えるとき、「太陽光発電って実際どうなんだろう」と気になることはありませんか。
ただ、気にはなっていても、「もう付けている人は多いの?」「今から考えても遅くない?」「うちに合うのかな?」と、すぐに答えを出しにくいテーマでもあります。

一建設のご契約者を対象としたミニアンケートを見ると、太陽光発電は注目されている一方で、まだ設置していないご家庭が多数派でした。また、未設置の方の中でも、「ぜひ付けたい」とはっきり考えている人は多くなく、様子を見ている人や迷っている人が少なくないこともわかってきました。

 

今回は、①太陽光発電システムの設置状況 と ②太陽光発電システムの設置意向 の2つの観点から、いまの戸建ての暮らしの中で太陽光発電がどう見られているのかを整理してみます。

 

ミニアンケートに回答いただきましたみなさま、ご協力ありがとうございました。

 

<調査概要>
◆調査対象者条件:一建設の戸建住宅契約者(全国)
◆集計対象者数:980s
◆調査手法:webアンケート
◆調査期間:2026年5月20日~5月27日

 

まずは「まだ付けていない」が多い

「太陽光発電システム設置状況」でまず目に入るのは、設置有りが21.9%、設置無しが78.1%という結果です。太陽光発電は話題になることが多いですが、今回のアンケートでは、まだ付けていないご家庭が約8割でした。

つまり、太陽光発電は「もう多くの家庭に広く付いている設備」というより、気になってはいるけれど、まだ付けていない人が多い設備として見るほうが、今の実感に近そうです。

 

築5年未満では設置有り17.8%、設置無し82.2%、5年〜10年未満では設置有り25.4%、設置無し74.6%でした。新しい家や築浅の家でも、太陽光発電が“付いていて当たり前”というわけではないことがわかります。

 

 

 

年数がたつと、考えるタイミングも少し変わる

同じグラフを見ると、築年数が上がるにつれて、設置している割合は少しずつ高くなっていました。
築5年未満は17.8%、5年〜10年未満は25.4%、10年以上は27.6%です。

 

もちろん、これだけで「年数がたてば自然に付けたくなる」とまでは言えません。
ただ、住み始めてすぐではなく、暮らしが落ち着いてきたタイミングで、家のことや毎月の光熱費をあらためて考えるご家庭がある、という見方はできそうです。今すぐではなくても、将来の選択肢のひとつとして気にしている人はいる、そんな空気が感じられます。

 

 

地域によっても、少しずつ違いがある

地域別に見ると、設置率が高かったのは東海圏の31.2%でした。首都圏は22.0%、北関東は20.0%、中国+四国は18.8%、近畿圏は15.6%、九州+沖縄は14.6%、東北は10.5%です。地域によって差があることはわかります。

 

そして、次のグラフ「太陽光発電システム設置意向」を見ると、未設置の方の気持ちはさらに興味深く見えてきます。全体では、設置したい計が4.7%、どちらともいえないが29.5%、設置したくない計が38.3%でした。
つまり、「すぐに付けたい」と前向きな人は多くなく、むしろ迷っている人や慎重に見ている人が厚いことがわかります。

 

 

 

「付けたい」より、「まだ決めきれない」が近い

2枚目のグラフで特に印象的なのは、“どちらともいえない”という人がかなりいることです。全体で29.5%、築10年以上では38.2%でした。
これは、強く前向きというわけでも、はっきり不要と決めているわけでもなく、まだ判断を保留している人が多いことを表しているように見えます。
また、築5年未満の設置したい計は4.6%、5年〜10年未満は5.1%で、ここに大きな差はありませんでした。

 

この結果を見ると、太陽光発電は「戸建てならすぐ検討する設備」というより、暮らし方や家計の考え方に合わせて、ゆっくり判断されるテーマなのかもしれません。家を建てた直後よりも、住んでみてから少しずつ考え始める方もいるのではないでしょうか。

 

 

だからこそ、「わが家に合うか」で考えたい

今回の2つのグラフをあわせて見ると、太陽光発電は「みんながもう付けている設備」でも、「今すぐ付けたい人が多い設備」でもありませんでした。
設置済みは2割強、未設置は約8割。未設置の方の中では、迷っている人が約3割。 この数字を見ると、太陽光発電は“良いか悪いか”をすぐに決めるものというより、わが家に合うかどうかをじっくり考える設備として受け止められているようです。

 

だからこそ、結論を急がなくてもよさそうです。

今の電気代の感じ方、家族の暮らし方、これからの住まい方をふまえて、「うちには必要かな」「考えるなら今かな」と整理していく。そんなふうに、住まいのこれからを考える選択肢のひとつとして太陽光発電システムを捉えてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

太陽光発電は、気になる人が多い一方で、実際にはまだ未設置のご家庭が多く、未設置の方の気持ちも「ぜひ付けたい」とは限らないことがわかりました。
今回のアンケートは、そんな今の戸建て暮らしのリアルな感覚をよく表しているように思います。

 

住まいの設備は、流れで決めるよりも、暮らしに合っているかどうかで考えたいものです。だからこそ太陽光発電も、「今すぐ付けるかどうか」だけではなく、これからのわが家に必要かどうかという視点で見ていくことが大切なのかもしれません。最近、電気代や家の使い方について考えることが増えてきたなら、それは住まいのこれからを少しずつ整理していく、よいきっかけになりそうです。

 

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