生活お役立ちコラム Posted. 2026.05.27

#1-008 豪雨シーズンの在宅避難、戸建ての備蓄は「量」より“置き場”を見直しておきたい

 

水や食料は一応そろえているけれど、「いざというとき、ちゃんと使えるかな」と少し気になる。そんなご家庭は、実は少なくありません。

豪雨シーズンの在宅避難で大切なのは、たくさん持つことだけでなく、わが家で使いやすい場所に備えておくことです。まずは「自宅で過ごせる条件があるか」を確かめたうえで、水・食料・携帯トイレの置き方を、無理のない範囲で見直しておくと安心です。

30秒で要約

– 在宅避難は、自宅にとどまって安全に過ごせる条件があるかの確認が先です。*1
– 備蓄の目安は、水・食料が最低3日分、できれば1週間分。携帯トイレは1人1日5〜6回分×7日分がひとつの基準です。*1
– ただし、量があっても取り出しにくいと使えません。
– 戸建ての備蓄は、すぐ使う物・数日しのぐ物・予備に分けて、家のつくりに合わせて置くと整えやすくなります。
– 最後は、「家族みんなが場所を分かっているか」がいちばん大切です。

*1 政府広報オンラインより引用

まずは、「わが家で在宅避難がしやすいか」を確認する

在宅避難というと、「家にいれば安心」と思いがちですが、まず大切なのは自宅で安全に過ごせる条件があるかです。
政府広報では、在宅避難を考える目安として、家屋倒壊などの危険区域に入っていないこと、浸水深より居室が高いこと、水や食料などの備えがあることを挙げています。

ハザードマップを見て、まずは「わが家は自宅待機を考えやすい家か」を知っておくことが、備えの第一歩になります。

備蓄は、「持っている」より「すぐ使える」が大事

在宅避難の備えでは、水・食料を最低3日分、できれば1週間分。携帯トイレは1人1日5〜6回分×7日分が目安とされています。*1
ただ、実際には「備えているはずなのに不安」ということも少なくありません。理由は、量ではなく置き方にあることが多いからです。

飲料水が納戸の奥に入っている、携帯トイレの場所を家族が知らない、非常食はあるのに加熱手段が別の場所にある。こうした状態だと、いざというときに動きが止まりやすくなります。日常の延長で扱えるようにしておくことが、備蓄を“使える備え”に変えてくれます。*1

*1 政府広報オンラインより引用

戸建ての備蓄は、「3つに分ける」と考えやすい

備蓄は全部を一か所に集めるより、役割ごとに分けると整えやすくなります。

まず、懐中電灯、モバイルバッテリー、携帯トイレ、常備薬のように、停電や断水の直後に使いたいもの。これは家族がすぐ分かる場所へ。

次に、水、レトルト食品、カセットコンロのように、数日過ごすためのもの。これは管理しやすいキッチンまわりへ。

さらに、予備の水や衛生用品などは、浸水が気になる家なら上階や高い棚に分けておくと安心です。

 

気象庁も、大雨の前には家の中と外の備え、水の確保などを見直すよう呼びかけています。

正解はひとつではなく、「わが家で使いやすい場所」が正解

戸建ては、平屋か2階建てか、半地下収納があるか、外物置があるかでも、使いやすい置き場が変わります。
そのため、「全部2階へ」「全部玄関近くへ」と決めるより、浸水しにくいか、停電時でも取り出しやすいか、家族みんなが分かるかで考えるほうが現実的です。

 

平屋なら高い棚を活かす、2階建てなら1階にすぐ使う物・2階に予備を分ける、外物置は補助的に使う――そんなふうに、家のつくりに合わせて無理なく整えるのがおすすめです。

最後は、「家族みんなが分かる」がいちばん大切

備蓄は、用意して終わりではなく、家族が同じように分かっていることで初めて役立ちます。
豪雨シーズン前に共有しておきたいのは、まず「水はどこ」「携帯トイレはどこ」「停電時のライトはどこ」の3つで十分です。完璧を目指しすぎなくても大丈夫。まずは、家族が迷わず動ける状態をつくることが、在宅避難の備えをぐっと現実的にしてくれます。

【3分チェックリスト】今週の“やること”まとめ

1. ハザードマップで、自宅が在宅避難を考えやすい場所か確認する
2. 家族人数分の水・食料が、まず3日分あるか見てみる
3. 携帯トイレの数を確認し、不足がないか把握する
4. 備蓄を「すぐ使う物」「数日しのぐ物」「予備」にざっくり分ける
5. 浸水が気になる家は、予備の備蓄を高い場所にも分ける
6. 家族で「水・ライト・携帯トイレの場所」だけ共有する

 

 

ご注意ください。
※1 本記事は戸建て住宅全般に共通しやすい考え方をまとめたものです。平屋・2階建て・半地下収納・外部物置の有無などによって、使いやすい置き場は変わります。
※2 ハザードマップで危険区域に入る場合は、在宅避難を前提にせず、自治体の避難情報を優先して確認してください。(政府広報オンラインより引用)
※3 備蓄量は、乳幼児、高齢者、持病のある方、アレルギー対応の必要がある方では増減します。(政府広報オンラインより引用)

次回予告

次回は、「梅雨の洗濯ストレスを減らす、室内干しと換気の住まい設計発想」を取り上げます。
乾きにくい、においが気になる、部屋がじめっとする――そんな悩みを、洗濯のやり方だけでなく、干す場所と風の通り道からやさしく整理していきます。

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