#2-003 室内干しは増えている? 洗濯物の干し場所と住まい方
住み始めたころはしっくりきていた家事のやり方も、数年たつと少しずつ変わっていくものです。なかでも洗濯は、家族構成や働き方、季節の感じ方が表れやすい家事のひとつ。
一建設のご契約者を対象としたミニアンケートの結果を見ると、洗濯物を干す場所は室内のみが47.7%、室外のみが35.7%と、やや室内寄りの傾向が見られました。一方で、年代や築年数、地域によって選ばれ方には違いもありました。今回は、その結果をもとに、今の住まい方の傾向をやさしく見ていきます。
回答いただきましたみなさま、ご協力ありがとうございました。
<調査概要>
◆調査対象者条件:一建設の戸建住宅契約者(全国)
◆集計対象者数:1,190s
◆調査手法:webアンケート
◆調査期間:2026年3月26日~4月2日
30〜40代は「室内中心」で上手に使い分けている
年代別で見ると、年齢が上がるにつれて室外干しの比率が高まっています。住宅の一次取得層と言われている30〜40代に目を向けると、室内を軸にしながらも、外干しも無理なく取り入れている姿が見えてきます。完全にどちらかへ寄るというより、その日の予定や天気、洗濯物の量に合わせて使い分けているご家庭が多いのかもしれません。忙しい毎日のなかで、ひとつの正解に決めるというより、暮らしに合うやり方へ自然に整えている印象です。
- 20代 室内69.8%/室外16.7%
- 30代 室内57.4%/室外25.1%
- 40代 室内50.3%/室外34.1%
- 50代 室内41.4%/室外41.1%
- 60代以上 室内30.9%/室外52.2%
ここでグラフを見ると、違いがひと目でわかる
以下のグラフはアンケートの結果を集計したものです。全体では室内寄りでありながら、年代や築年数によって傾向が分かれていることがよくわかります。
「わが家はこのあたりに近いかも」自分の暮らしに重ねやすいデータではないでしょうか。

築年数が変わると、洗濯の風景も変わっていく
築年数別で見ると、建物の違いだけでなく契約当時の暮らし方の前提が今と異なることも背景にありそうです。
たとえば築10年のお客様は、契約時より10歳年齢を重ね、家族の成長や働き方の変化によって、洗濯の量や干し方も変わっていると考えられます。
- 5年未満 室内51.0%/室外33.2%
- 5〜10年未満 室内45.7%/室外36.5%
- 10年以上 室内40.4%/室外44.1%
室内干しが増えた背景には、今の暮らし方がある
加えて、10年前と今とでは、洗濯まわりの設備や家事への考え方も同じではありません。内閣府の発表(*1)では2000年から2020年にかけて、共働き世帯は1,319万世帯から1,516万世帯へ増加し、専業主婦世帯は1,032万世帯から680万世帯へ減少しています。住まいの中で家事をどう回すかという前提そのものが、この20年で大きく変わってきたことがわかります。
*1 内閣府 https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je21/h03-01.html
そのため、築10年以上の住まいで室外干し比率が高い傾向は、設備仕様の違いだけでなく、契約当時の暮らし方の前提や、その後のライフステージの変化も重なって表れている可能性があります。
暮らしが変われば、住まいの整え方も変わっていい
住み始めたときには気にならなかったことが、数年後には小さな不便として積み重なってくることがあります。洗濯物の干し場所もそのひとつで、「もう少しここに干せたら」「乾きやすい場所がほしい」「洗面室の使い方を見直したい」と感じる場面は、暮らしが進んだからこそ見えてくるものかもしれません。
そう考えると、住まいを整えることは、大がかりな変更だけを意味するわけではありません。室内物干しの位置、換気の工夫、洗面室や脱衣室の収納、動線の見直しなど、日々の家事に寄り添う小さな調整でも、使い勝手は大きく変わることがあります。無理に変えるのではなく、今の暮らしに合わせて少しずつ整える。その積み重ねが、これからの住まい心地につながっていきます。
まとめ
洗濯物をどこで干すかは、ささいな選択のようでいて、そのご家庭の暮らし方にとても正直です。室内干しが増えた、外干しとの使い分けが定着した、以前より乾きにくさや動線が気になるようになった。そうした変化は、住まいに不満があるというより、暮らしが次の段階に進んだサインなのだと思います。
もし最近、「洗濯まわりが少し使いにくいかも」と感じることがあれば、それは住まいを見直すよいタイミングかもしれません。毎日のことだからこそ、無理なく、自然に、今の暮らしに合う形へ。そんな視点で住まいを整えていくことが、これからの快適さにつながっていきそうです。