生活お役立ちコラム Posted. 2026.06.10

#1-009 梅雨の室内干し、乾かないのは“干し方”だけじゃない――洗濯ストレスを減らす換気と住まいの整え方

 

梅雨どきは、洗濯物が乾きにくい、においが残る、部屋までなんとなく重たい。そんな小さなストレスが続きやすい時期です。けれど、その原因は洗剤や干し方だけではなく、家の中で湿気が抜ける流れができているかにもあります。今回は、戸建ての室内干しを少しラクにするために、「どこで干すか」「どう空気を動かすか」を、暮らし目線でやさしく整理します。

30秒で要約

– 室内干しの悩みは、洗濯物そのものより湿気の逃げ道不足で起きやすくなります。どうしても部屋干しする場合は、エアコン・扇風機・換気扇・除湿機などを併用して空気を動かすことをお勧めします。*1
– 24時間換気設備がある住宅では、止めずに運転を続け、フィルターや給排気口を清掃することが大切です。*2
– 家具や収納が詰まりすぎていると、洗濯物のまわりだけでなく家全体が乾きにくくなります。*1

*1 厚生労働省より引用
*2 国土交通省より引用

乾かない原因は、「洗濯」より「湿気の渋滞」かもしれません

梅雨の室内干しがつらいのは、洗濯物が悪いというより、出た湿気が家の中にとどまりやすいからです。
厚生労働省の資料でも、部屋干しはなるべく避け、干す場合はエアコン・扇風機・換気扇・除湿機を使って空気を動かすことが勧められています。

干す場所は、「広い場所」より「湿気を逃がせる場所」で選ぶ

室内干しは、広いリビングが正解とは限りません。大切なのは、湿気を外へ逃がしやすいか、空気を動かしやすいかです。
浴室換気が使えるなら浴室まわり、換気扇や除湿機を併用しやすい場所があるならその近く、という考え方のほうが失敗しにくくなります。
雨の日は窓を無理に開けるより、機械で空気を動かす発想のほうが現実的です。*1

*1 厚生労働省より引用

換気設備がある家は、「切らない」「詰まらせない」が基本です

国土交通省は、24時間換気設備がある住宅では止めないこと、そして給気口・排気口のフィルターを掃除するなど定期的にメンテナンスすることを案内しています。
せっかく設備があっても、止めていたり、フィルターが詰まっていたりすると、洗濯物の湿気が抜けにくくなります。
逆に、浴室乾燥機や24時間換気がない家でも、換気扇・除湿機・扇風機の組み合わせで空気の流れはつくれます。

洗濯物だけでなく、収納と壁ぎわも一緒に見直す

厚生労働省は、家具を壁から離すこと、押入れにはなるべく風を入れることも勧めています。
洗濯物の近くだけ風を当てても、壁ぎわや収納の中に湿気がたまっていると、家全体のじめっと感は残りやすくなります。
梅雨前は、干す場所を決めるのと一緒に、収納を少し開ける、家具の詰まりをひとつ減らすくらいから始めると続けやすくなります。*1

*1 厚生労働省より引用

【3分チェックリスト】今週の“やること”まとめ

1. いつもの室内干しスペースで、換気扇・除湿機・扇風機のどれが使えるか確認する
2. 洗濯物を干す場所を、「広さ」ではなく湿気を逃がしやすいかで見直す
3. 24時間換気設備がある家は、止めていないかを確認する
4. 給気口・排気口まわりやフィルターの汚れを軽く見てみる
5. 押入れやクローゼットを10分だけ開けて、空気を入れ替える
6. 家族で「梅雨の干し場所はここ」とひとつ決めておく

 

 

ご注意ください。
※1 浴室乾燥機、24時間換気、熱交換換気、サンルーム、ランドリールームの有無は住宅ごとに異なります。設備がある家は取扱説明書に沿って、ない家は「換気扇+除湿+送風」の組み合わせで考えてみてください。

次回予告

次回は、「真夏前に整える、日射遮蔽・通風・冷房効率の基本」を取り上げます。
暑くなる前に見直しておきたい、窓まわり・風の通り道・冷房の使い方を、戸建ての暮らしに寄せて整理します。

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